第5章 初めて呑みに行った夜
「「カンパ〜イ」」
仕事終わり、課長と会社近くの居酒屋に呑みに来て居た。
「お疲れ様です」
「オツカレ〜」
2人でグラスをブツケたらカチンと音がした。
「課長と呑みに来るの初めてですね」
一口、カシスオレンジを呑んで言った。
「そうだよ?出勤初日、誘ったのに来てくれなかったからね(笑)でも今日、こうして2人で呑みに来れて凄く嬉しいよ」
課長の顔を見ながら、焼き鳥を頬張った。
「えっ?そうなんですか?私も凄く嬉しいです。」
また一口、カシスオレンジを呑んでニコッと微笑んだ。
「美味しい」
ってボソッと言った。
課長を見るとビールを一気飲みしてた。
「か、課長?大丈夫ですか?(汗)」
一気飲みして空になったグラスが寂しそうにテーブルに置かれていた。
「さん?」
真剣な顔で私をジッと見た課長。
だけど、お酒で酔って目は虚ろ。
「は、はい」
な、何?どうしたの?
「さんって今、好きな人居る?」
えっ?何?そのドッ直球。
「えっ?は、はい、居ます」
私が、しどろもどろで答えると透かさず恐い顔で「誰?」って聞いて来た。