第9章 友達の失恋
「課長ね?好きな人が居るんだって。3年前からずっと好きな人が。笑っちゃうでしょ?」
美鈴は悲しげにハハッと笑って見せた。
「美鈴。。。」
とうとう、その事、課長に聞いちゃったんだ。
「課長はね?私が初めて本気で好きになった人だったの。だから課長以上の人なんて、もう二度と現れない。」
美鈴が課長の事、本気で好きになってるのは見ていても分かった。
だから余計に悲しいよね?悔しいよね?
でも課長は、その人の事が本当に好きなんだね。
他の人が入れないくらい。
課長の一途さは本当に素敵だと思うと同時に胸がギュ〜ッと痛くなった。
分かってる。私には浅岡さんが居る事を。
だけど。。。。だけど。。。。なんだよね。