• テキストサイズ

I'll always be with you【アイナナ千】

第21章 ドライヤー





〜後日〜


『あ!お兄ちゃん、ここ座って』
「え、里那、なに?」
『ドライヤーしてあげるよ』


お兄ちゃんは髪の毛をタオルで拭きながら、リビングに戻ってきた。

いつもは邪魔にならないよう、結んである長髪。
下ろしてる姿は見慣れない。
千さんに負けず劣らず綺麗な髪。


「え、別にいいよ。自分でやるよ」
『まあ、そう言わずに』
「千の髪の毛触れないからって、僕のを触ろうとするなよ」
『え?』
「触られるの嫌がるだろ」


ん、私の知ってる千さんは、毎回ドライヤー頼んできますけど...


「え、違うの?」
『うん。千さんは寧ろ触らせてくれるけどね』
「あの千がね〜」


お兄ちゃんはそのまま洗面所に戻っていった。



千さん髪触られるの本当は苦手なんだ。


私だけには許してくれる優越感に、にやけた。

/ 112ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp