I'll always be with you【アイナナ千】
第7章 遅れてきた想い 1000side
「おかりん、休みが欲しい」
「年越して落ち着いたら休みありますから」
「遅い。僕は今すぐにでも休みが欲しいんだ」
はあ、年末はいつも忙しいんだよね。
里那と直接話す時間を少しも取れないぐらい。
「ユキ、元気を出して!でも、憂いな顔もちょーイケメン!!」
「悲しすぎて塵になりそうだよ」
「塵にならないで!!里那ちゃん、ラビチャの返信くれたんでしょ?」
あの後、すっかり酔いが覚め、家の中では里那のことで頭がいっぱいだった。
完全に怒っていた。
どうすればいいか全く分からなくて、モモと万にラビチャをした。
【仲直りの仕方教えて】
モモからはすぐに返信が来た。
【よーく里那ちゃんの事考えて話せば、ダーリンはジェントルだから大丈夫だよ!!】
数分後に万から来た。
【お前が悪いんだろ?反省してさっさと謝るのが早いよ】
悩んだ末に【里那今度話そう】と連絡したら、【いいよ】と返ってきた。
「僕の仕事が落ち着いたら会って話すことになった」
「おかりん、ユキにとって凄い大事なことなんだよ〜!どこか時間作れるところない?」
「無理です。お二人にも予定みせたでしょう?空きは全くありません」
「モモちゃん頑張るから〜、そこをなんとか!!!」
「無茶言わないで下さいよ」
「おかりん、ちゃんと仕事するからどこかない?」
「仕事はちゃんとしてもらわないと困ります」
おかりんは、そう言いつつスケジュール表と睨めっこしている。
「明々後日の夜はどうですか?二人の努力次第で何とかなるかもしれません」
「本当?おかりん、ありがと」
「午前はテレビ収録、午後は雑誌撮影が2本、そこから雑誌インタビューが3本か〜!」
「はい。その日は時間の調節が唯一できそうなスケジュールです」
「撮影が長引かないように気をつけて、ちゃちゃっとインタビュー終わらせられれば何とかなりそう!モモちゃんの話術を見せちゃうよ!」
「モモ、僕と一緒に頑張ってくれる?」
「もちろん!!」