第4章 初任務(♡)
「、そろそろ敵連合として任務時に同行して
もらう事もあるかもしれねェーから、
現場慣れとしてこれから何回かお前も一緒に
任務に着いて来てもらう。」
つい最近弔くんからそうお達しがあり、私はそこまで危険ではない任務の時は敵連合の皆と一緒に同行している。
『今日はよろしくお願いします!』
そう笑顔で言えば、黒のシルクハットに目出し帽の上に仮面を付けエンターテイナーのような格好をしている仕事モードの圧紘さん、少し怠そうに片手で後頭部を掻いている荼毘さん、全身黒タイツスーツのトゥワイスさんにペコと頭を下げる。
「あぁ、よろしくな。
まァ今日はそんな危険な任務じゃないけど
極力、俺の側から離れねェようにな。」
『はい、わかりました!
何だか仕事モードのコンプレスさん
久しぶりに見ます。』
私の頭をひと撫でして目出し帽の上から仮面を付ける圧紘さんを見上げながら言い。
「久しぶりの任務だ、気合い入れていかねーとな」
圧紘さんの言葉に大きく頷き、気合いを入れ直す。
そして私たちは任務へと赴いて行った。
「そーいや、今日は何の任務だ?
お前、そんな事も知らねーのか!?
知ってるさ!!」
「…今日はただのメンバー集めだ」
相変わらず一人二役しているトゥワイスさんにいつも通り簡潔に応える荼毘さん。
『メンバー集めですか?』
「そう。
前の神野事件を踏まえて、もっと組織を
強くでかくする為なんだとよ」
小首を傾げて隣を歩く圧紘さんを見上げながら問うと応えてくれる圧紘さん。
「…つっても、その辺歩いてる強そうな奴に
声掛けて勧誘するってくらいだがな。」
そう肩をすくめて言う圧紘さん。
そんな会話をしながら道外れの路地裏を歩いていると、ふと前から黒い影が近付いて来て…
「よぉ〜、どこの誰かと思えば
今じゃ噂の有名人、敵連合じゃねーか」
「こんな所で何してんだよ〜?」
「女も連れてるぜ?…しかも上玉と来た」
とても堅気に見えない容姿、態度、言葉の男複数人に、咄嗟に圧紘さんの後ろへ隠れるように身を寄せる。