第7章 囚われのお姫様
「よーう、てめーか!?
俺たちの居場所をブッ潰してえ
バカヤロウってのァ!?」
「…ほぉーう、ここまで来るとは」
「ずいぶんハゲてんじゃねーか、てめーー!!
ハゲ野郎じゃねーーか!!
失礼しましたぁーー!!」
「…分倍河原…ッ…!!」
トゥワイスとコンプレスの登場に関心したように呟くリ・デストロに驚いたような顔をする義爛。
そしてトゥワイスが自身を増殖すると死柄木と荼毘をコピーして出す。
「下にも相当数の兵士がいたはずだが…
スケプティックの言う通り、
素晴らしい異能だ。」
トゥワイスの個性を見て更に関心するリ・デストロ。
「いいか、てめーら!
てめーらは!コピーだ!!
よって!死んでも存在が消える事はなぁい!
安心しろ、おまえらの墓は立ててやる。」
「…死ぬ前提でリーダーを増やすなよ。」
「復唱しろ!
僕たちは複製、死んでも死ぬ事はない!
心がスッと軽くなるハズ!!」
「…しねェよ、誰だこいつら。」
「目の前のハゲが解放軍のボスだ!
荼毘は道中会ってなかったな!
克服したんだよ!」
トゥワイスの言葉にツッコミを入れる死柄木と荼毘。
そして義爛を助けようと走り出すトゥワイスをスパンっと腕を一振りで潰したリ・デストロ。
「ずいぶん脆い。
ところで君、人質の意味は理解しているのかね?
分倍河原、それ以上増やせば義爛を殺す。
この可愛らしいお姫さんもどうなっても
いいのかね?
彼女らを傷付けるのは私も本意ではない。」
「…大丈夫だ、トゥワイス。
おまえがつくったこの状況、
1対…たくさんだ。」
リ・デストロの言葉に萎縮するトゥワイスに死柄木がフォローを入れる。
「俺たちに分がある!!」
「取り返しゃァいいんだな!!」
コンプレスが走り出し、荼毘が蒼炎を出して応戦する。
「待てっーーーー!!!!」
その瞬間、増殖したトゥワイス達が慌てて止めに入るも、リ・デストロの片腕がボンッ!!と大きくなり振り下ろされるとその風圧で増殖されたトゥワイス達やコピーされた死柄木と荼毘が吹き飛び、タワーの窓ガラスも粉々に割れてしまった。
間一髪でコンプレスは椅子に縛られたままのを抱きしめ身を守った。