第6章 突然の別れ(♡)
膝に乗る俺の頭を優しく撫で、たまに髪に指を絡めながら撫でてくれるとそれが心地良くそっと目を閉じる。
の腹の方へ顔を埋め、ぎゅっと腰に腕を回して抱きつけばの甘い匂いがしてまた安心する。
『…ふふ。弔くん、甘えんぼだね?』
「…なんか落ち着くんだ、コレ。」
『少しの間だけど、ゆっくり休んで?』
「あぁ……悪い…な…っ。」
相当疲れが溜まってたのか、言い終える前にスゥー…と小さな寝息を立てて眠ってしまった弔くん。
普段からは想像ができないほど、無防備で少し幼い顔をして眠る弔くんの寝顔をそっと撫でるとしばらく一定のリズムで頭を撫でてやるも、膝に感じるあたたかな体温にだんだんと私の瞳も下がってきて…。
「……あれ?ちゃんと弔くん、
こんな所で眠ってます。」
「…死柄木、ちゃんにべったりじゃねェか。
まったく…今回だけだかンな。」
まき拾いや水汲みから帰ってきたトガとコンプレスたちが岩に背を預けて眠りながら座ると、そんなの膝枕で寝ている死柄木を見て呟き。
コンプレスの個性で出した毛布をと死柄木に掛けてやるコンプレス。
そしてこの数時間後にまさかあんな事が起きようとは誰も思ってもいなかった。