第5章 敵連合、みんなの夢(♡)
シャアアァーーーーー………とバスルームから聞こえる圧紘さんがシャワーを浴びている水音が嫌でも静かな部屋に聞こえてきて、緊張や恥ずかしさから落ち着かずソワソワする私。
ベッドに座っては立ち上がり、夜景が広がる窓へ行き心を落ち着かすように深呼吸するも、胸の高鳴りは鳴り止まずまたベッドに戻って座っては立ち上がり…を何度も何度も繰り返しているとガチャ…、とバスルームの扉が開く音が聞こえる。
ビクン…ッ、と身体を大きく揺らして音の鳴った方へ視線を向けると私と同じようにバスローブを身に纏い、頭からタオルを被りながらまだ少し濡れている髪をガシガシと拭きながら圧紘さんが部屋に戻ってきた。
胸元を少し肌けさせてるバスローブの隙間から引き締まった圧紘さんの身体、まだ少し濡れてる髪から首筋に滴る水滴に大人の色気を感じると頬を真っ赤に染めながらも目が離せずに見つめてしまう…っ。
「そんな熱い視線…穴が空いちまう。
ほら…ちゃん、こっちおいで?」
窓際で頬を真っ赤にして固まっている私の姿を見ると短い眉を下げて小さく笑うと、今度は目を細めて柔らかく微笑みながらベッドに腰掛け両手を広げて首を傾げながら優しく呼びかけてくれる。
圧紘さんに優しく呼ばれると両手でバスローブをギュッと握ってモジモジするも、ゆっくり…ゆっくりと圧紘さんの元へ行き隣に座る。
隣に座ったのはいいものの恥ずかしくなり、圧紘さんの胸元のバスローブをキュ…と遠慮がちに掴みながら身を寄せると、私の頭上からクス…と小さな笑いが溢れると圧紘さんもきつく抱きしめ返してくれた。
身体がふと離れ、茶色の瞳を伏せた圧紘さんの端正な顔が近づいてくるとそっと唇が合わさる。
『…ッ…ン、ふぅん…っ。』
唇を啄まむような口付けから舌を絡め取られ深いモノに変わると甘い吐息を漏らし。
クチュ…クチュ…とお互いの舌が絡まる水音が部屋に響くとそれだけで下腹部の奥がキュン…、と疼く。
「…ハァ…、もうキスだけで
イキそうな顔してる…っ。」
『…ぁ…圧紘さんのちゅう…気持ちいから…っ。』
「…またそんな可愛い事言っちゃって。
は煽り上手だな…。」
そう言えば、また私の頬に手を添えればかぶり付くように唇を覆い貪るように激しい口付けする圧紘さん。