第4章 初任務(♡)
「…さぁ、そろそろ会場に戻ろうか。
マグネ達が心配してるだろうしな。」
圧紘さんの言葉に、まだケンカをしている弔くんと荼毘さんの間に入って仲介する。
そしてもう一度、鏡の前でドレスとメイクや髪型を整え、ヒールを履くと圧紘さんにエスコートしてもらいながら会場へと戻った。
会場へ戻ると、当初の目的をすっかり忘れてごちそうをお腹いっぱい食べたヒミコちゃんとトゥワイスさんはソファーでお腹を撫でながら座っていた。
そしてスピナーさんとマグネさんは私たちの姿が見当たらなくてとても心配していたと少し怒られてしまった。
特に何の収穫もなく私の初任務は終わったかと思われたが後日、義爛おじさまから連絡があり、あのパーティーの中におじさまの顧客が何人かいたみたいで、私が義爛おじさまの娘のような存在だと知れ渡ると、今後とも更にご贔屓してくださるようになったと、義爛おじさまが喜んでいた。
直接、敵連合に繋がる収穫はなかったものの、義爛おじさまが喜んでくれているならばパーティーに出た甲斐があった。
こうして私の初任務は終わったのだった。