第4章 初任務(♡)
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ジュゥーー…とハンバーグが焼けるいい匂い。
私が幼児化してから元の姿に戻って、弔くんと一つに繋がってから数日が経っていた。
私が元に戻ったその日の圧紘さんと荼毘さんは、私が元の姿に戻った安心からなのか、これでもか!というほど私にベッタリくっついて離れなかった。
私はというと、幼児化した時の記憶はほとんど覚えてなくて、身体にも異常はなかったが、念のためにと心配した弔くんの計らいでドクターに検査をしてもらったがこれといった異常も見られなかったためこうしていつもの日常生活を送っている。
「…お、今日はハンバーグ?美味そうー…。」
『ぁ…コンプレスさん、おかえりなさい!』
「ただいま、ちゃん。」
キッチンで夕食の準備をしていると、任務から帰ってきた圧紘さんが首元で綺麗に光る翠色の石が付いたループタイを長い指でクイクイ、と緩めながら私の背後から覗き込む。
『もう少しで出来上がるので
待っててくださいね。』
ニコ、と振り返って微笑みながら言えばふわ…っと後ろから圧紘さんに抱きしめられる。
「…こうしてると新婚さんみたいでイイね♡」
『ぁ…圧紘さん…っ。///』
急に感じる圧紘さんの体温、大人の色っぽい良い香りに合わせて発せられた圧紘さんの言葉にドキ…と胸を高鳴らせると、思わずヴィラン名じゃなく名前で呼んでしまい…。
「…ん、やっぱちゃんには名前で
呼んで欲しいなァ。
二人っきりの時だけじゃなくていつも…。
ねェ…いい?」
『圧紘さんが…良ければ…っ。』
耳元に落とされる甘くて低い圧紘さんのどこか色っぽい声にピクンッ…と反応してしまうとコクコクと何度も頷く。
「…ん、じゃあ決まりね。
ほら…呼んでみて、俺の名前。」
『あつ、ひろ…さん…っ。』
「…もう一回。ほら…。」
『…圧紘…さん…っ。』
「…ん、可愛いちゃん。」
『あ…ッ、だめ…圧紘さん…。
ハンバーグ…焦げちゃう…っ。』
どこか甘い空気を纏う中、圧紘さんの手がスル…とスカートの中に入ってくると内腿をスルスルと撫でてくる。