第2章 1話:出会いは保健室で
私とこの子で変な想像している2人の声は無視して、チビっ子くんの方に近付く。
チビだと思ってたけど、私と目線一緒なんだけど。
『よくも今日保健室で邪魔したね』
「い、いや!!あれは…そのっ!!邪魔したとかではなくてですね!!!」
顔を真っ赤にさせ、手をブンブンと振りながら慌てる様子が
あまり出会った事の無いタイプで可愛いと思ってしまう。
『まぁ…いいや。次は邪魔しないでね
次、邪魔したら私の相手よろしくね。"日向くん"』
「な、何で俺の名前を…っ」
『そこで良からぬ妄想をしていた、君の先輩が呼んでたから
ね、先輩くん達?』
後ろを振り返ると2人も頬を少し赤らめて慌てている様子が目に入る
『そんな慌てる?まぁ、いいけど。
良からぬ想像してたんだから紙袋に入ってる肉まん1つ頂戴』
手を差し出すと目元にホクロのある"菅原 孝支"が「いや〜、すまんすまん」と言いながら肉まんを渡してくれた
『それだけ日向くんに言いたかったの。
また邪魔してきた時は"よろしくね"』
彼の耳元で意味ありげに囁くと、ボフッと噴火でもしたかのように顔を真っ赤にさせ、口をパクパクさせていた
『そこの良からぬ妄想をしてた先輩くん達もまたね。』
菅原から貰った肉まんを頬張りながら、帰って行った