第2章 1話:出会いは保健室で
ガラッ
「先生、絆創膏貰ってもいいですか!!」
『そこダメっ…声出ちゃっ…』
「っっ!!!???!
し、失礼しやした〜!!!!!」
『……人来ちゃったけどって…もしかして教室戻る気?』
「また見られたくないから!!」
『…わかった、じゃーね』
「お、おう!!」
先程まで、私のブラウスに手をかけていた彼は焦った様子で保健室を飛び出して行った。
ヤり損ねた。最悪。授業中だから人来ないと思ってたのに。
ハァ…オレンジ髪のチビっ子のせいで…
乱れた制服を着直し、私も保健室から出て行った