第3章 2話:噂の先輩
『う、嘘だろ…ぐんぐんヨーグルがっ!』
売り切れって…飲めねぇじゃねーか!
さっき、買ってた女の人で売り切れたのかよ!!!
飲めない事に絶望していた時、後ろから女性の声が聞こえてきた
「よかったらあげるよ」
『い、いいんですか!!!』
「いいよ、その代わり私にぐんぐん牛乳奢ってくれる?」
『勿論です!』
あの人、めちゃくちゃ良い人だな
でも、どっかで見た事あんだよな…
『これ…どうぞ』
「ありがとう、"またね"」
彼女は意味ありげに俺に微笑みながら、校舎に戻って行く
その戻る後ろ姿を見て思い出した。
大地さんと菅原さんが言っていた"噂の先輩だ"