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蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第6章 盗賊始末騒動編


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旅は道連れ、世は情け


この世は大平、花より団子





そんな此処は、華のお江戸の八百八町


義理と人情が大好きな、粋で鯔背なスットコドッコイが集う町





江戸の町を騒がしていた、美人女将の居る店ばかりを狙った押し込み強盗は


江戸でも屈指の剣の達人三人衆(笑)の活躍で御用となり


ついでに、とうに途絶えてしまったものと諦めていた、二宮家の復活が果たされたのでした……が




まあ…なんせ、常に騒がしいのが世の中ってもんで


その騒がしいのの真ん中に居る様なあたしらの祝言が


何事もなく、つつがなく終わる訳なんざ、あるわけが無いってもんですよ(苦笑)








雅吉「んじゃあ、ちょいと行ってくるぜぃっ!!」(←ガバッと立ち上がる本日の主役(笑))


大旦那「Σこ、これっ!!

式の主役が居なくなったのでは話になりませんよっ!!(汗)」


お智「うまれるぅうう〜〜〜っ!!!(泣)」(←もう我慢が出来そうにありませんが)


雅吉「んな事構ってられっかよっ!!」(←走り出して縁側から飛び降りた)


大旦那「Σちょいとぉーっ!!

にの江さんも黙ってないでなんとか言っておくれよっ!!!(汗)(汗)」


にの江「雅吉っ!!」


雅吉「なんでぃっ!!」(←言いながら羽織りを脱ぎ捨てた)








……まあ、それも


あたしららしくて、よう御座います(笑)








にの江「産婆さんに怪我ぁさせないで連れといでよ

この、スットコドッコイッ!!(笑)」


雅吉「合点承知の助でぃッ!!(笑)」









─おしまい─





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