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蜩(ヒグラシ)の宿─にの江大江戸人情帳─

第5章 神隠し騒動編


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頼れるととさまを信じて待つ侑李ちゃんですが


恋太郎ちゃんはヘタレなとぉたま(笑)に文句を言いながら寝てしまいました



ところが

二人の話を人買いの用心棒が聞いていて…?







─ガラガラ、ピシャン

侑李「Σきゃっ!?///」

用心棒「…おい、小僧」

侑李「は、はい…」

用心棒「今お前が話していた“ととさま”とやらは、相葉雅之進のことか」

侑李「…まさのしん?

よく、わからなぃけど…ととさまのお名前は、“まさきち”って言います///」

用心棒「まさきちねぇ…」

侑李「あ、そう言えば、おーくらはととさまを“あいばさん”って、呼んでいました///」

用心棒「おーくら?…あの、大倉道場の道場主か……ふん、ならばそやつは相葉雅之進で間違い無いだろう」

人買い「旦那、誰なんです?その相葉雅之進ってぇやつは?」

用心棒「……剣の道をかじった者なら知らねぇ奴は居ねぇって程の剣の使い手さ」

人買い「へぇ……しかし、そんな奴が親父じゃあ、こいつは厄介な事になりゃしないかね?」

用心棒「………丁度良いじゃねぇか」

人買い「は?」

用心棒「………人斬り雅之進を討ち取ったとありゃあ、俺の株がぐんっと上がるってもんだ……

……いっちょ、奴をぶった斬って名をあげてやらぁ(黒笑)」

侑李「……………………」







おやまぁ……これはまた、大変な事になりそうな……


裏社会でも名の知れた

『人斬り雅之進』

…さて、どうなりますことやら…





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