第3章 養子騒動編
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にの江「あっ、そうだょお智ちゃん…!!」
雅吉「さっきのあいつらぁ、お智ちゃんの実家の家臣たちだぜぃ
俺らが忠義の道場へ向かってる途中で屋敷の裏門からバタバタ出てきてよぅ…」
雅吉はそう言って真面目な顔を作って腕組みをすると
その経緯を話し始めた
今日俺は、忠義の道場にちょいくら顔を出しに行っていたんだが
俺が行った時、丁度修理に出していた竹刀が仕上がったとの知らせがあって
ついでだからってんで、出来具合を確認して取りに行くと言う忠義にくっついて、竹刀を取りに行ったんだがな
その、帰り道に…
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大倉「すみませんね、相葉さん、わざわざ竹刀を取りに行くのに付き合ってもらってしまって」
雅吉「いやぁ、別に俺ぁヒマを持て余してるんだからょ、こんなのお安い御用でぃ
ついでに試しに道場でヒト稽古付けてくれゃ」
大倉「またまた、稽古を付けてもらうと言うのであれば、拙者が相葉さんに付けてもらう方ですから(笑)
しかし、丁度仕上がった竹刀も二本ですし、たまにお手合わせ願うのも良い稽古になりますから、是非…」
雅吉「ん?…ちょっと忠義の、…静かに」
大倉「?」
話しながら歩いて道場に向かっている途中で、丁度お智ちゃんの実家の大名家の下屋敷の辺りを通りかかったら
その屋敷の裏門のあたりから、ざわざわとただ事ならねぇ気配がして
俺は、咄嗟に忠義を黙らせ、物陰に隠れた
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