第46章 夜の玉木
ー30分後-
玉木
「チカコまだかよ💢」
店のバックヤードに引っ込んだチカコが
戻ってこないのだ。
(なにやっているんだ?
早く済ませて様と守様の元へ
戻りたいのに...)
イライラし過ぎて乗り込もうと決めた時だった。
中村チカコ
「ほら作ってきたから食いな。」
"ゴトッ"
玉木
「!!」
空気を読んだのか偶然なのか分からないが
チカコがバックヤードから戻ってきて
俺の前に料理を出した。
料理は無駄に可愛らしくデコレーションされた
赤ウィンナーのタコさんだった。
玉木
「………」
中村チカコ
「実はタコさんウィンナーは私の十八番なの。
うまいもんだろ?」
玉木
「.....」
中村チカコ
「なに、食べないの?」
玉木
「ふざけるなよ。
不潔な手でベタベタ触ったタコなんぞ食えるか。」
←低い声で言う
"ボタボタボタッ...🐙"
タコさんウィンナーには罪はないですが、
私はタコさんウィンナーを床に捨てました。
中村チカコ
「アンタ!!ちょっと!!」
チカコは怒り、
側にあるアイスピックを手に持ち
私に向けます。
玉木
「分からないのか?
デコレーションなんて余計なこと...
お前には似合わないって言ってんだよ。」