第43章 宿儺と私と銀梅眼
ミツ
「宿儺様!」
宿儺
「去れ、去らねばお前を殺るぞ。」
ミツ
「…はぃはぃ…はぁ...
こうなったら宿儺様は引かないわね。
分かりました...私は帰ります。」
"ポスッ"
ミツさんは胸元から笹で包まれた何かを
取り出し、宿儺さんに手渡しました。
宿儺
「ほぅ...握り飯か?」
ミツ
「はい、握り飯と...
宿儺様が守ってくださった
この畑のナスのお漬物です。
...では...さようなら宿儺様...」
ミツさんは、
澄ましたお顔で宿儺さんにお別れを言うと
歩き出しました。
宿儺
「お前に1つ聞きたい事がある。」
立ち去るミツさんに話しかける宿儺さん。
(話したい事?)
ミツ
「........」
ミツさんは立ち止まりました。