第3章 対等
悟さんにそう言われた瞬間、
どう言葉で表して良いか分からないけれど
なんだかその言葉がすんなり胸に入ってきました。
そして...私の心の何かが解けていくのを感じます。
(なんだろうこの気持ち...
ずっと心にあったシコリが
無くなっていくよう...)
もっと適切な日本語が言えたら良いのに
もっと...もっと......
「悟さん。ありがとうございます。」
五条
「へ?」
「私は高専の使用人で唯一の一般人なんです。
それを少し引け目に感じている所があったのだと思います。
だから"こう在らねばならない"と
思いすぎていたのかも...
自分で自分自身を肯定していたつもりだったのですが、
奥底で...自分自身で差別していて苦しかったんですね。
悟さんに言われて気付けました...
ありがとうございます(*´ω`*)」
私は立ち止まり悟さんに頭を下げる。
五条
「へぇー気付けたんだね。
凄いじゃん(* ⚫️▿⚫️人 *)パチパチパチッ
それじゃ...
今から僕とちゃんは対等だね?
はーい敬語禁止!遠慮禁止!!
歩いてる時のこの無意味な距離禁止〜」
「?」
(え?もしかして...
失礼な事を言ってしまったのかしら💦
どうしましょう💦どうしよう!💦
悟さんと私が対等だなんて💦ヒィーーッ💦)