第219章 テコの入れ方
その時でした叶さんのスマホが鳴りました。
禪院叶
「悪い出る」
「あっ…はいどーぞ。」
電話で一時休戦だと思い気を緩めた時でした
"ドサッ"
「!!」
叶さんは軽い身のこなしで
ソファーを飛び越え…そして…
"バサッ"
私をソファーの上に倒しました
「きゃっ💦」
📱禪院叶
「もしもし」
しかも私の上に騎乗し
あいている手で私の両手を押さえつけ
自由を奪ってから電話に出ました。
「(๑°ㅁ°๑)💦」
📱禪院叶
「15時に変更?」
次にスマホを耳と肩で挟み
あいたもう片方の手で私の左頬に
かかった髪を優しく退かしました。
(見られちゃっう!)
📱禪院叶
「……!?
……構いませんよそれで」
叶さんの表情が強張りました。
(隠してたこと怒られちゃうかな💦
また叩かれたら嫌だな💦)
私は両目を思いきり閉じて歯を食いしばります。
"pi"
通話は終わったのか
辺りはシーンと静まり返っています。
(目を開けても大丈夫かな…)