第219章 テコの入れ方
「ハァハァハァ……」
全力で走ったおかげで
予定どおりのバスに乗車できました。
(良かったぁ…)
私は比較的空いている後ろの席に座りました。
(駅まで1時間…ちょっと仮眠しようかな…)
目を閉じて休もうとした時でした
「なんだい!いちゃもんつけやがって!!
狭いならお前が立てクソガキ!」
「あん?ババアがあんま調子乗んな!?殴るぞ!」
「(´⊙ω⊙`)!」
仮眠をしようとした矢先、
前方の席で老婆と若い青年が
言い争いを始めました。
(たっ、大変💦)
私は何食わぬ顔をして席を立ち
状況を把握するべく前の席を覗きました。
「Σ(-᷅_-᷄๑)」
そうしたら2人の言い争っている
原因が分かりました。
どうやら田舎あるある
お婆ちゃんには欠かせない必須アイテム手押し車が
青年が座っている席の足元の大部分を占領し
収まりきらない青年の足が通路に投げ出されている
状態になっていたのでした。
(これは…)