第217章 人生をかけたくじ引き
"ガチャ…"
「えっ…あれ?」
名無し
「どうしたんですか?」
鍵をかけて出たつもりの玄関ドアですが
鍵が開いていたようです。
「あははっ…鍵…閉め忘れてしまったみたいです💧」
名無し
「なにやってるんですか(-_-)」
「なにやってるんでしょうね💧」
でもまあ、こんな森の奥までくる泥棒なんて
居ないと思うので何か盗られているとかは
無いと思います。
使用人
「それにしても家の中、あったかいな。
エアコンつけっぱなし?」
「あー、これはエアコンじゃなくて
床暖房なんです。
ここら辺は冬になると氷点下まで落ちるから
床暖房は標準装備みたいです。
トイレも浴室も脱衣所も廊下も…
一定の温度を保つことは
身体に良いそうですよ。」
使用人
「へぇー」
名無しさんは靴を脱ぐと
リビングに向かって歩きはじめました。
「お風呂沸かしてきますね。」
〈たすかるー
私はすぐリビングには行かずに
長旅で疲れている私自身を癒す為に
入浴の支度をしにいきます。