第216章 VS.
マックから出て、
家具屋さんや電気屋さんを渡り歩き…
気づいたら外は夕焼けで染まっていました。
守
「おかあー?どうしたの?」
夕焼けに染まる街の景色を見つめたまま
足を動かせずにいると、
守が私の手を掴みました。
(帰りたく無い…あんな寂しい場所…)
良かれと思って選んだ家なのに
今日はなんだか戻りたく無いのです。
「……家具の搬入は明日って言うから、
今日お家に帰っても何も無いし…
今晩はホテルに泊まろっか。」
守
「だーめ!帰ろう!!」
でも守は私を見つめたまま帰ろうと誘います。
「でも…」
守
「ね?」
「…うん!そうね!!
あったかいお家に帰ろう!!」
守
「そうこなくっちゃ!」
私達3人は、
寂しい森へ帰って行きました。