第215章 名無しの使用人
外側から誰かが部屋の窓を開けるために
窓を揺らしはじめました。
五条家使用人
「状況が変わった。
相手は相当の粘着体質らしい。
危ないので部屋から出ましょう。
行きますよ起き上がってください。」
使用人さんは立ち上がり
部屋の入り口に向かいます。
「はっ、はい!」小声
私はベッドから飛び出すと
使用人さんについて部屋を飛び出しました。
〈ゴンゴンゴンッ……ガシャン!パリンッ!
「ひぃーっ!!」
部屋から飛び出し廊下を走っていると
部屋の方からガラスが割れる音が響いてきました。
「侵入してきたみたいです!💦」
五条家使用人
「はぁ…分かってますよ。
それよりこれから言うことを
きちんと聞いてください。
俺が死んでも1人で逃げ切れるように…」
「う、うん!💦」
五条家使用人
「いきますよ?
この先に階段があります
その階段を転げ落ちてでも良いから
2階まで素早く降りてください!
降りたら左にリネン室があるので
そこはスルーをして
その奥の202号室に入って
さっきのようにベッドで寝たふりを
していてください。」
「しっ…使用人さんは一緒に行かないんですか!?」
五条家使用人
「おそらく狙われているのはアナタです。
たがら俺はアナタに助かる方法を
今しがた伝えました。
ということは仕事を果たせたという事…
だから俺はこれから胸を張って
俺自身の身を守るために動きます…
自信はあります、ではまた。」
"タッタッタッタ…"
「えっ💦」
使用人さんは華麗な走りであっという間に
何処かへ行ってしまいました。