第28章 想像
星野
「帰りませんって...
貴女はまだ分からないのですか?
危ないのです...守様とお二人だけで生きていく事は...
もう不可能なのです。
特に守様が一般的な方と同じように誕生されていたなら
また話は変わってきますが...
銀梅眼を持って産まれてきたこと、
頭髪が悟さまと同じ白髪であること...
そして何より"腹貸し家"の貴女から産まれてきたこと...
狙われない理由を探すことの方が難しいのです。」
「何を言われても私は、
守が3歳までは此処で暮らすつもりです。
それは悟さんの希望だからです。
なので...もし何かあっても全て私の責任です...
ですから...」
星野さんも引き下がらないですが、
私だって引き下がりません。
星野
「...その意地で守様が死んでも良いのですか...」
「!」
星野
「少し私の話を聞いてください...
まだ私の嫁が存命だった時の話です...」