第208章 知らない女
友谷
「海老とアボガドのブルスケッタ
グリンピースのポタージュ
ピクルスとハムの緑黄色野菜のサラダ
クリームチーズのザクロソース添えでございます。」
友谷さんはクールというか
無駄がない使用人さんで
必要なこと以外は話さないし
笑顔もなく淡々としていますが、
お仕事が1つ1つ丁寧で
思わず見惚れてしまうほどです。
「わぁ〜、全部美味しそうですね。
これ全部友谷さんが作られたんですか?」
伴谷
「はい。」
「凄い!
私…朝からこんなに素敵な朝食作れないです
いつも似たものばかりで💦」
この実力差があり過ぎる朝食に
ただただ関心していると…
柊
「似たものばかりでも
梅乃さんの温かい気持ちが籠った
料理を食べられた皆さんは幸せだったと思うよ。」
「(´⊙ω⊙`)!?」
(いつの間に!!?)
二度寝をすると言っておきながら
私の向かいの席に座られた柊くん。
(あっ…柊くん寝癖(。˃ ᵕ ˂。)
なんか…えと……愛おしい!)
ゆったりした口調と
頭の寝癖が可愛くて
愛らしい小動物を見た時のような
感情が溢れてきます。
友谷
「柊様、
寝癖をつけたままでは失礼にあたります
今すぐ洗面所へ。」
友谷さんは柊さんに注意します。
柊
「はいはい…」
素直に指摘を受け入れた柊くんは
洗面所に向かいました。
「… (。・・。)…」ポケー