第205章 バレる
玉木
「いえ。
自分で言うのもおかしいですが
私は疲れてなどおりません。」
頭花
「そーかよ。」
頭花は話に飽きてきたのか
地面に座り込みました。
玉木
「…梅乃さんは
様しか知り得ないことや
知らない場所から物を出してきたり…
ふとした瞬間の仕草や話し方…
お子様への柔らかな笑顔……
料理のセンスや味付けもまったく一緒…
…もうこれだけで様本人と
断言できるほどでした…
それなのに私は別人だと認めようとせず…」
頭花
「玉木…」
玉木
「私はまた…さんを…
助けられませんでした……」
久しぶりに私の目から水分が
次から次へと流れ落ちてきました。