第204章 ゆうた
玉木
「梅乃、ちづる様のチャイルドシートは
しっかりされていますか?
ベルトの歪みなどは無いですか?
もう一度確認してみてください。」
後部座席のチャイルドシートに座っている
ちづるの安全確認をもう一度します。
ちづる
「ぶぅー(#˘・з・˘)」
←チャイルドシート嫌いな女の子
「フフッ…安全の為ですよ、
少しだけ我慢しましょうね(*´∀`*)」
ちづる
「(๑•ૅㅁ•๑)いやっ!まま!だっこー!」
※おい!サル!抱っこちろ!抱っこだ!
「ま…ま?」
ちづるが両手を私に伸ばしお膝の上を
ご所望します。
(え?今…ままって………)
玉木
「ちづる様はまだ言葉が発達中なので、
女性を見ると"まま"と言ってしまうのですね。
それよりちづる様、また人の事をサルなどと…
お口が悪いですよ。」
ちづる
「あぶっ!」
※だってぇー!
ルームミラー越しに私と目線を合わせた玉木さんが
微笑みながらそうおっしゃりました。
「ちづるちゃんは可愛いから…
私の事…
ままって言ってくれて嬉しいです(*´ω`*)
悟様が知ったら叱責されてしまうと
思うんですが…」
"なでなで…"
私はちづるの頭を撫で撫でします。
ちづる
「まま!あじゅー」
※この手は好きー!
ちづるはそんな私の手を掴み
頬でスリスリしてくれました。
玉木
「……では出発しますよ。
梅乃もシートベルトはしましたか?」
「あっ…まだです💦すみません」
いよいよ玉木さんの運転する車がゆっくりと
発車しました。