第202章 あたらしい私
そんな私に見知った男性が話しかけてきました。
(頭花さん!?)
目を腫らし、
少しゲッソリしています。
(もしかして病院に行った帰り…?)
どうやら時間的には
私が死んでから再び現世に戻されるまで
さほど経っていなさそうです。
(だとしたらまだ病院には…
産まれたばかりの"ゆうた"が居るはず!
早く行かなきゃ!!)
私は再び病院へ向かうことにしました。
頭花
「おい!待て!
俺を無視してどこ行くんだよ!」
何も言わずに去ろうとする私の腕を
"ガシッ"
「!!」
遠慮なく強く掴みました。