第201章 黄泉比良坂めぐりあい
宿儺さんはスッと立ち上がり、
私には振り向くなと言ったのに
自分は来た道の方へ歩き出しました。
「えっ...」
宿儺
「俺が案内できるのはここまでだ
この先は...お前ひとりで行け。
俺は守の元に戻らんといけないからな。」
「寂しいです!!
私も…私も一緒に戻りたいです!」
私は光の前でうずくまり声をあげました。
宿儺
「……いま戻ればお前は
現世を永遠に彷徨う事になる。」
「彷徨う…」
宿儺
「お前は本当に…はぁ……
良いからとりあえずイザナミ命の元へ戻れ!!
そして何を言われても"戻りたい!"と請うてこい!!」
"ドンッ💥"
「キャッ!」
無慈悲な宿儺さんは
後ろを振り向けない私の背中を
思いきり"蹴り"強制的に
光の中へ押し込みました。
「痛っ💦」
そして私の身体は
光の中へ吸い込まれていきました。