第193章 覚醒する腹貸し
"ピピピピッ"
看護師さんの胸元に入っていた
院内用の携帯電話が鳴りました。
看護師
「ちょっとごめんなさいね。」
そして看護師さんは
夜蛾さんからは距離を開け
私の横にくると電話に出られました。
(本当に私は夜蛾さん以外には視えないのね…)
看護師TEL
「お疲れ様です。
…はい…はい……え?そうなんですか?
わかりました。はい…はい……」
電話から少し漏れる向こうの声は
初老の女性の声のようです。
少し喜んでいるようなテンションで
受け手の看護師さんも表情が穏やかになっています。