第193章 覚醒する腹貸し
(たっ...助かった...
看護師さん...グッドタイミング...)
看護師
「ん?何をされているんです?」
看護師さんは私が見えないようで
空中に向かい卵サンドを押し込むような
動きで止まっている夜蛾さんを
不思議そうな顔で見ています。
夜蛾
「あははっ。
いや...儀式をしてまして...
目の前にいる
"死人"を復活させる儀式を...ε-(´∀`; )」
(しっ、死人!?)
看護師
「なに馬鹿なこと言ってるんですかー。
それより"ご家族の方"と
昨晩からずっと連絡が取れないんですよ。
貴方、代理の方ですよね?
なんとか連絡つけませんか?」
(連絡がつかない??)
夜蛾
「あっ…それは…」
若干目が泳ぐ夜蛾さん
夜蛾
「おっ、お金なら僕が払います!
それから大事な書類も僕が書きます!
ダメな感じ?」
(なんか…臭うわね…怪しいわ(๑•ૅㅁ•๑))
看護師
「もちろんお金や書類関係のことも
困っていたので助かりますが、
違うんですよ。
胎児のこれからについて先生からお話が
したいと言うことなんです。
…貴方、どう見ても未成年よね?
だからご家族様に…」
夜蛾
「……馬鹿にしないでよお姉さん。
未成年が卵サンドこんなに買えると思えます?
卵サンドですよ?
バカ言っちゃいけねぇーよ( -`ω-)クソが」
ふくよかな卵サンドを看護師さんに
見せつける夜蛾さん。
(なに言ってるの!?卵サンドなんて
未成年でも沢山買えるよ!
なにその言い訳💦本気!?)
彼の瞳は本気だった。
看護師
「たっ…卵サンドの大人買い!?
確かに……ガキには難しいわね……」
(看護師さん!?今…ガキって言った!??
しかもなんか納得しちゃってる!
え?私がおかしいのかな??え?え??)
23年間で培われてきた私の一般常識が
もしかしたら非常識かもしれないと
本気で焦り始めていると…