第24章 偽家族物語〜私は貴方の嫁じゃない〜
眠っている守を抱き上げた私は、
頭花さんとお部屋から出て
お母様がいらっしゃる居間にやってきました。
「お母様、お父様...
なんのお断りもせず子供と押しかけてしまい...
申し訳ございません。
今夜だけどうか泊めて頂けませんでしょうか?」
私はお母様とお父様に深々と頭を下げました。
これで失礼が帳消しになるとは思えませんが...
?
「わぁー!!可愛い!!!
兄さんこの子...すっごく可愛いね!!
兄さんに似てないよ!お嫁さんに似てる!」
高校生くらいの妹さんが、
私と守に駆け寄ってきてくれました。
「あ、ありがとう(*´ω`*)」
母
「あらまぁ!礼儀が正しいお嬢さんだね!!
頭花に勿体ないお嫁さんだよ💦
ほらほら、そんなところに立ってないで
こっちにお座り!」
お母様はフカフカの座布団に
私を誘ってくれています。
?
「ねぇー!お嫁さん!!
赤ちゃん抱っこして良いですか!?
こんなに可愛い子はじめてだから╰(*´︶`*)╯♡」
頭花
「今寝てるから後な。」
「...良いよ(*´∀`*)
抱っこしてあげて。」
妹
「やった!!」
頭花
「良いのか?💦すまねぇー」
「いぇ、いぇ(*´ω`*)」
私は守を妹さんの腕に預け、
再びお母様とお父様とお話をはじめます。
「あの...」
父
「何処の馬の骨とも知らねえ女を
俺は嫁とは認めん‼️‼️‼️
その子も認めん‼️出ていけ‼️‼️‼️」
「(´⊙ω⊙`)!!」
黙って私達を見ていたお父様が、
声を張り上げて叫びました。