第190章 証拠なき家庭内裁判
瑠果くんの話を聞いて最初に言葉を発したのは
お母さんでした。
「違う…お母さん違うの💦」
母
「!口ごたえしないの!!
…やっぱりお婆ちゃんみたいに
変になってしまったのね…」
お母さんは泣きながら
側にいるお父さんの胸に飛び込みました。
父
「……」
そんなお母さんを抱きしめるだけで
何も話さないお父さん。
「瑠果くん!
なんでそんな嘘を吐くの!?
チビくんは……」
五条悟
「。
チビの前にちづるを降ろしたのは本当?」
悟さんはサングラスを外すと
裸眼で私を見つめながら聞いてきました。
「…だから…」
五条悟
「降ろしたのかって聞いてんの。」
「それは……はい……降ろしました。
でもチビくんは!」
瑠果
「チビは興奮して激しく唸っていたんです。
五条さん…お腹の子ですが…
血が繋がっていないのならば尚更
負うリスクの方が大きいですよ。
子供達の為にも今回は諦めさせた方が良いのでは……」
「瑠果くん!悟さんに馬鹿なこと言わないで!!」
私は咄嗟に瑠果くんの口を手で塞ぎます。