第189章 お母さんの頭の中
ちづるを庭に連れてくるなり、
地面でお昼寝していたチビくんがスッと
起き上がりました。
ちづる
「(๑・̑◡・̑๑)あぶっ」
訳:わんちゃんだ
「………」
(…はぁ…何かを話そうとするだけで
瑠果くんの言葉が……)
チビくんの声かけも
ちづるへの声かけも上手く出てきません。
すると…
チビ
「クンクンクンッ…」
「!!」
チビくんが私の足の匂いをクンクン嗅いでいます。
(チビくん…今なら暴れたりしなさそう…)
私はちづるをそっと地面に下ろしました。
チビ
「ワン!」
ちづる
「(・Д・)!」
チビくんは地面に降り立ったちづるに
ご挨拶程度に軽く吠えました。
"ギュッ"
すると…
怖いものなんか無い系女子のちづるが
私にしがみついてきました。
(あら、チビくんの声に驚いてしまったのね。)
「…大丈夫よ、大丈夫…」
足にしがみつくちづるの頭を撫で
チビくんは怖くないと説明します。