第183章 ファースト
「不思議ですね。」
でも私はその話を聞いても
そんな奇跡があるのね〜
くらいの程度の驚きだったのですが
東堂
「なるほどな、
完全に治ったら礼を言おうと思ったのだが
自覚が無かったのか…
腹貸しの能力は未知数ということだな。」
「え…?私ですか??」
東堂
「ああ。」
「(・_・;」
(私を抱いたことで欠損部分がゆっくりと治って……
まって…そんなこと前にもあったような…
もっ…もしかしてアレがそうなの!?)
数年前になりますが
悟さんと久しぶりに再会した際に
私が悟さんの腰にギュッと抱きついたせいで
悟さんの上半身と下半身が
離れてしまうハプニングがありました。
ですが翌日に身体を重ねた後は
同じように抱きついても、
悟さんの上半身と下半身は
離れることはありませんでした。
「…信じられないけど…
もしかしたらそう言う事もあるのかも…」
"ポンッ"
「!!」
そんな自分自身に対して驚いている私の肩に
東堂さんが手を置きました。
東堂
「俺ら呪術師や呪霊が居るくらいだからな、
不思議な力を持つ奴が居たって変じゃねぇー。」
「( ;´Д`)…」
東堂
「ん?どうした嫁?」
「……あっ…あの…治癒なら…
反転術式ですよね??💧
あまりよく分からないですが、
もしかして私は呪術……」
"ビシッ🫵"
東堂
「嫁、お前には呪力はねぇ!!
これは断言できるぞ!!」
「(´⊙ω⊙`)!!」