第183章 ファースト
でもエコー写真は、
悟さんの観賞用兼持ち歩き用と
保管用と記録用に
幾つか焼き増しをしていたので
寛大な心で追求はしないことにしました。
(東堂さんにとっては血を分けた初めての子ども
だから乙骨さんだと分かっていても…
特別な感情は持っていてもおかしくないし…
今度からは郵送で定期的に健診写真を
贈ってみようかなぁ…)
でもそれは悟さんの気持ちを考えると勝手には
出来ないので、
許可をとってから贈ることにしようと思います。
東堂
「そんじゃ、身体に気をつけてな!」
「はい東堂さんも……
ってあれ?東堂さん腕が…(´⊙人⊙`)!?」
東堂さんの欠損した腕が
わたしを抱いてくださった時より
ずっと伸びているのでした。
東堂
「おっ、気が付いたか!
さすが五条の嫁…鋭いぞ。
…実はこの腕……」
東堂さんは丁寧に腕が伸び始めた
いえ…適切な言葉で言うなら
欠損していた部分が生え始めた経緯を話して
くださいました。