第180章 里香ちゃんの変化
〜夕方〜
「守、今日も幼稚園楽しかった?」
今日はなんだか散歩がしたくて、
久しぶりに家族水入らず
さとうきび畑が両側に広がる
長く果てしない道を歩いています。
ちづるは"大好きな悟さん"と手を繋ぎ
よちよち歩き、守は私の側を歩いています。
守
「まーねー」
「フフッ…楽しかったのね!」
ツンツンした返答が返ってきたけど
守のこの感じは"楽しかった"って事です。
五条悟
「毎日、幼稚園でなにしているんだい?」
そんな守に悟さんも質問をします。
守
「おわらない…おままごと…」
守は遠い目をしながら
地面を見つめます。
五条悟
「…あっ…あっそ……💧
…ねーねー!ちぃちゃん!
お兄ちゃん暗くな〜い?
なんか闇深くな〜い??」
守
「(๑•ૅㅁ•๑)ムッ!!」
反応に困った悟さんは、
おててを繋いで歩いているちづるに絡みます。
ちづる
「あぶっ(。・ω・。)」
訳:パパァ、あたちだけみて!!
←悟さんとお揃いの
小さいサングラスをかけて歩いてる
五条悟
「そーだよねぇー!
若人が暗い表情してたらダメだよねー!
さすがちぃちゃん!
ん?…なに?その花がどうしたの??」
ちづるは"これみよがし"に
悟さんの手にしがみつき…
いつもスルーな野花を指差し
乙女に徹しています。
「(・・;)」
守
「おかあ、いもとって誰に似たんだろうね(。-_-。)」
(さすが悟さん大好き女子ね💧
いつもはいっさい見せない可愛い子全開だわ💧)
通常のちづるの本性を知る、
私と守はそれを少し冷めた表情で見守っています。
「だ…だれかな…あはは💧
そっ…そうだ!守、久しぶりに手繋ごうよ〜」
守
「あまえないよ(¬_¬)」
←私から明らかに距離をとる子
「(´⊙ω⊙`)わぉ」
あんなにマザコンだった守くんは
もう居なくなったようですね。