第176章 ドナドナ
五条悟
「…そうかもね☝️
死んだ教え子の優太と
もう直ぐ逢えるんだし当たり前でしょ?
それより…
どうしてちゃんは
そんなにテンション低いわけ??」
悟さんは私の顔を覗き込みます。
「それは……」
乙骨さんの事を思うと言えません。
"私だけが傷つく、私だけが辛い"
だなんて……
五条悟
「そんな顔してたら、
葵も"その気"になれないよ。
無理強いはしたくないけど笑顔で頑張らないとね。」
「…悟さん…」
その言葉に流石にムッとした私は
何か言おうと悟さんの顔を見ると…
五条悟
「………」
悟さんの目は全然笑っていませんでした。
それは間違いなく…
私を………心配している目でした。
「そうですね…
飛行機降りたら気持ちを切り替えて頑張ります。」
これが今の私の精一杯の言葉でした。