第172章 試される
〜数時間後〜
悟さんやお義父さん、
御親戚の数名以外は解散となり
私も少し早いですが先にお義母さんと
本邸で休むことにしました。
「お義母さん、お茶飲みます?」
時子
「お茶なんていいからいいから、
ほらほら2人でのんびりしましょ。」
時子さんは、
私をとてもフカフカなソファーに誘います。
「はい(´∀`*)」
そして私は遠慮なく時子さんの横に座ります。
時子
「ふふっ。今日は疲れたでしょー。
ちゃんずっと"頑張って"たから。」
「(´⊙ω⊙`)」
時子
「いつだったか、
お着物を着て悟と守を迎えに来たことがあるでしょ?
あの頃よりずっと所作も言葉も…表情も、
それになにより"母"として綺麗だった。
…まるで"昔の私"を見ているようで
終始関心しっぱなしよ!
あ、そうそうお爺ちゃんがね
悟には勿体無い嫁だって褒めちぎってたわよ!」
「そんな……」
時子
「自信を持ちなさい。
貴女は立派な五条家当主の妻なんだから。」
そう言うと時子さんは
私の少し赤くなった頬に触れます。
時子
「…これから理不尽な事を言われたり
危害を加えられたりすることも無いとは言えない…
今日のようにこうやって…
だから私達嫁は強くならなきゃダメなのよ。」
そう言うと、
"スッ…"
私を抱きしめてくれました。
「。゚(゚´Д`゚)゚。時子さん…」
ずっと堪えていた涙が次々溢れてきて
私は久しぶりに"母"のぬくもりを
あじわったのでした。