第168章 ケセラセラ
ー23:00ー
"ガチャ"
皆んなが寝静まったのを確認した私は、
約束の丘へ向かいました。
約束の丘とは乙骨さんが私を呪いで縛った
あの丘です。
(なんだかんだ頭花さんの目を盗んで
抜け出して来るのに時間がかかってしまったわ💦)
「はぁはぁ…」
←一応、これ以上待たせてはいけないと走る人
ー10分後ー
"タッタッタッタ…"
「ハァハァハァ……ハァハァハァ……………」
息を切らし丘に着くと
乙骨
「待ってたよ」
「ε-(´∀`; )ご、ごめんなさい💦」
乙骨さんが笑顔で迎えてくれました。
乙骨
「大丈夫。僕もさっき来たばかりだから。
………とりあえず座ろっか。」
「はい」
乙骨さんと私は草の上に座りました。
「やっぱりここは星が綺麗で良いですね。」
頬を撫でる風も気持ちが良くて
ついつい目を閉じてリラックスします。
"スッ…"
すると…
「?」
乙骨さんは私の左手に触れました。
乙骨
「僕は…生まれ変わるのが怖いんだ。
今までの自分を脱ぎ捨てるというか…
こんな僕でも…僕は……僕が好きなんだ。
だけど…新しい自分になるのも悪くないかなって…
さん、
僕は今から貴女にかけた縛りを解きます。
ですから……
さんの胎児に転生させてください。」
「本当に後悔しませんか?
…宿儺さんや傑さんのように
融合できないと苦しい想いをされてしまうかも…」
乙骨
「大丈夫です。もう決めました。
でも…心残りがあるというなら………」