第168章 ケセラセラ
乙骨
「そんなことできるわけないよ💦」
そう…普通の女性ならできないかも。
だけど私の身体での妊娠は
不可能を可能にできるかもしれない。
「そうでしょうか…
腹貸し家の妊娠と言えば、
術師との子供を身籠って
"良いもの"を産み出すというイメージですが、
それは違って"降霊出産"を
しているんじゃないかって
私は思うんです。」
乙骨
「降霊…出産…?」
「はい。
例えば守の中には宿儺さんと菅原さんの魂が
存在しています。
お2人は守に産まれかわってきたけれど
今だに融合?出来なくて
たまに出てきてしまうけど
本当はどちらとも"守"なんです。
そしてちづるは傑さんの産まれ変わりです。
まだまだ無念が残っているのか、
ちづるが眠った後に現れますがちづるです。
どうですか?私の見解は…
きっと乙骨さんには理解していただけると
思うんですが…」
乙骨さんは
私のあまりにも奇想天外な意見に
呆れているのか、驚いているのか、
目を大きく見開き口もあんぐり開けたままです。