第167章 表裏白憎
「それで今日は…」
朝電話が繋がらなかったことは伏せておきます。
乙骨
「…話さないといけないことがあります!
先生がこの身体から消えた理由を!」
「……」
(消えてないけど……)
私は何も知らない貞で話を聞きます。
乙骨
「難しい話は省きます。
僕が生きたいと…そう願ったから……
先生は消えたんです。」
「悟さんが(・ω・)?
……ないないないないないないですよー。
悟さんはなんの利もなく"誰かの為に己を犠牲"に
するなんて絶対に無いですよ!!
乙骨さんは悟さんが消えてしまったから
責任を感じてそう思っているなら
もう気にしなくて良いですよ?
絶対に"無い"ですから。」
私は全力でそれを否定しました。
乙骨
「えっ…( ̄▽ ̄;)いぇ…あの……
証拠もあって……」
「証拠ですか??」
乙骨
「はい。
……証拠はこの家の何処かにあります。」
(証拠がこの家のどこかに??)
乙骨
「感じるんです、それが此処にあるのを…
さんは絶対に知っていますよね?
いつかの簪を……それです。」