第163章 離してくれない
里香
「優太〜
ちゃんの叫び声が聞こえる。」
私が乙骨様から離れようとした時でした
里香さんが家の方を見てそう言いました。
乙骨
「……男が数人……
術師か?…いや違う一般人だ…
ちづるちゃんは泣いてないみたいだけど……
ッ…!!さんが危ない!!!玉木さん!」
広範囲の気配を探る様は
悟様を彷彿とさせるものがある。
玉木
「…わかりました!!
私と一緒に!!」
乙骨
「それじゃ間に合わない!!里香!!」
玉木
「!!」
乙骨様と里香様は、
私が目を閉じて開ける…そのたったその間に…
目の前から消えてしまいました。