第156章 さよなら
すみれ
「五条さん…あの聞いても良いですか?」
女はディナーの為に
台所に立ちながら僕に話しかけてきた。
五条悟
「いいけど」
すみれ
「奥さん腹貸し家って聞きましたけど…
大丈夫ですか?
見た目は凄く素敵だけれど
きっと箱入り娘だったのでしょう?
家事や育児きちんと出来ていますか?
若すぎるというか…悟さんに迷惑をかけて
いるのではないかと思ってしまって…」
(なんだ聞きたい事って言うから
真面目に聞いてみれば
レベル低いな。)
五条悟
「嫁に迷惑をかけられるのは
夫冥利に尽きるけどねぇー。」
すみれ
「!!」
五条悟
「それじゃ僕は帰るよ。
夕食は家族と一緒に食べたいからね☝️」
すみれ
「えっ!?待って今作って……
そ、それに"みちる"だって
五条さんの家族ですよ!?」
五条悟
「何言ってんの?頭大丈夫〜?
あの診療所を出た瞬間から"他人"さ。」
すみれ
「数ヶ月も一緒にいたのに
情は全く無いの!?」
五条悟
「丁寧語忘れてるよー?興奮し過ぎ〜
そんなに興奮しなくても答えてあげから。
僕は優しいからね?
確か…みちるに情があるか無いかって話しだね?
無いよ。」
すみれ
「!!」
五条悟
「それじゃ。」