第147章 瞬間湯沸器女型3
玉木
「美世子さんの頭髪は、
ほとんど白髪になっていますが
根本に若干黒髪が生えておりました。
そうなると……」
「あっ!分かりました✨
つまり美世子さんに似ているという
お孫さんも"黒髪"という事ですね!」
玉木
「ええ。おそらくそうです。
ゴホンッ!
人はふと相手が誰かと似ていると感じたとき
だいたい相手の顔や背丈、
全体的な雰囲気で
"最も似ている人物"を頭の中で照合します。
ですがごく稀に頭髪の色だけで"だれそれと"似ていると
照合する方もいます。
博田さんは少し変わり者のところがあるので
その稀の分類に入っているかも…」
「(;´д`)なっ…」
頭髪だけで…
私はその言葉に反応してしまいました。
(前に空港で悟さんと、
はぐれてしまった時に
白髪のお爺さんが悟さんに似ていて
ついていったらまったくの別人…
そんな私を遠くから見ていた守と悟さんは
冷めた目で私を見ていたっけ…
きっと私も変わり者かも…(>_<))
【1年前の那覇空港にて】
「あっ!見つけた!!
悟さんてば!もぅ!
守と"ちょっとそこまでぇ〜"
とか言いながら何処までお散歩しに
行っていたんですか??
もうっ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾もーう!!
ひとりぼっちで淋しかったんですよー!
はぁはぁ…
お義母様とお義父様への
手土産を買いに行っていたんですか??
あっ!そうだわ!
もしまだ行っていないのなら、
私のオススメの店に行きませんか(*´∀`*)?」
"パスッ"
私はもう絶対に離さないという気持ちで
"悟さんと疑わない人物の手"を握りました。
(あれ…?あれれ??)
でも…いざ握ってみると
悟さんの手がゴワゴワガサガサしています。
「さ…悟さん??」
?
「あんた……誰じゃ??」
「えっ(´⊙ω⊙`)!?」
私は知らないお爺さんの手を掴んでいました。
五条悟
「なんで間違えるかなー」
守
「(ㅍ_ㅍ)」