第136章 おむかえ
こんな私を無理矢理連れ帰らない所が、
闇医者の医者っぽいところ…
「沖縄…ヒクッ……
沖縄ね、沖縄にいる時はね、
夜の海で叫んでた♡」
闇医者
「………」
ガードレールは程よく冷たくて、
お酒で熱った私の頬を冷やしてくれています。
闇医者
「………18歳で初産、
親元から離れ1人で頑張って、
それから2年…五条の帰りをずっと
信じて待ってられるのは並大抵の女じゃ
務まらなかったと思うぜ。
馬鹿は偉い…凄いぞ。
誰もお前を認めなくて誉めなくても、
俺はお前を褒めてやる。」
闇医者は他所行きの声で
私が喜びそうな事を言ってくれました。
「先生、お外だから優しい♡」
闇医者
「俺は元から優しいぞ、
し…失礼な奴だな(-。-;」
目が泳いだのを見逃さなかった私。
"タッ…"
「よいしょ♡」
私はふらつきながらもその場に立ちました。
闇医者
「おっ、おい!転ぶなよ。」
すかさず腰を支えてくれる闇医者。