第124章 いらっしゃいませ
PM19:00
禪院進
「さあ、召し上がってください。」
「はい、頂きます(*´∀`*)」
結局足りない物は、
進さんと一緒にリサイクルショップに行き
自分のお金で揃えました。
進さんがお金を出して新品を購入してくださると
言ってくれたのですが、遠慮しました。
捨てられたとは言え、泣きつきもせず悟さんの
元から離れたのは私の勝手だからです。
「ぱくっ...」
"モグモグモグッ"
禪院進
「どうですか?
ちゃんとさんの好きな
田舎カレーになってますか?💦」
※田舎カレーとは...ジャガイモやニンジンの角が
丸くなるくらいドロッドロに煮込まれたカレーを指す。
その逆はシティーカレーと言う。の中で
「はい!なってます!なってます!!
とっても美味しいです(´;Д;`)
…進さん…随分と変わられましたね…
お料理も素晴らしいし...人間性も...
私も進さんみたいに変われていたら
今でも守と一緒に過ごせていたかもしれないのに...」
カレーは美味しいし、
愛情に飢えていた私の涙腺はついに決壊しました。
禪院進
「さん...」
進さんは立ち上がり、
ダンボールテーブルの反対側で食べていた私のもとに
やってきて抱きしめてくれました。