第122章 命名。
〈次の方ー。
とある県にやってきた私。
この県を選んだ理由は…
人の多さでした。
(人から身を隠すには、人混みに隠れろってやつね)
「はーい。」
私は出生届を窓口でもらい、
チビちゃんを片手に抱っこしながら記入します。
そういえば入院中知ったのですが、
私の戸籍などは"玉木の姓"には変更されておらず
五条のままでした。
(姓を変える為には離婚をしないといけないわね…)
なんだか複雑な姓のまま、
書類を書き進めていきます。
すると…
娘の名前を記入する欄が現れました。
(この子の名前…)