第119章 時子始動。
上段には3着のワンピースとカーディガンが、
綺麗に折り畳んで入っていました。
(このワンピースたちは…
懐かしいなぁ、初任給で購入した
プチプラのワンピースと、
玉木さんが買ってくれたワンピース…
あとこれは…通販の…
これもなんで此処にあるのかしら。)
久しぶりに触れたワンピースに、
更に疑問が溢れてきたのでした。
(次の段を…)
"ガタッ"
次の段を開けると、
中には小さな子供服やパジャマが
入っていました。
(守くんの服かしら)
1着だけ取り出し、
ゆっくり広げてみる。
「Σ(・□・;)」
五条悟
「どうかした?」
五条さんが私の顔を覗いてきました。
(この服の畳みかたは…私…)
私の折り畳みは特徴的で、
なかなか同じ畳み方の人は見た事が
ありません。
(どういうこと…
本当に私は五条さんのお嫁さんだったのかしら)
さっき掴まれて痛む二の腕に触れながら
私は身体を小刻みに震わせます。
(もし記憶が戻ったら、
こんな怖い方とずっと一緒に??
いやぁあーーーー)
私はいったん探索をやめ、
窓際に行きます。
「( ;´Д`)」